父親会活動紹介
父親会は父親の育児参加・親睦・イベント開催などを目的とする

2012/04/21    父親会活動のご報告とお知らせ
 去る4月21日(土)、上北沢区民センターにて、「ダウン症はいまどのように発信されているのか」をテーマに、独自の視点とアプローチでダウン症を「発信」している事例を取り上げ、私自身の意見も交えながら皆さんにご紹介しました。
 
 最初に取り上げたのは、特定非営利活動法人日本ダウン症ネットワーク(JDSN)が2006年に制作した、ダウン症社会啓発プロジェクトポスターです。ダウン症者自身が出演し、「I Have Down Syndrome」というメッセージを表記したこのポスターについては、ご記憶の方も多いのではないでしょうか。日本ではこのように広告にダウン症者本人が登場するのはレアケースと言えますが、欧米とくにアメリカでは、ダウン症者が私企業の広告やCMに登場することも少なくありません。今回はアメリカの事例について幾つかのサンプルが収集できましたので、CMを実例として見て頂きながら、日米におけるダウン症者のメディアでの取り上げられ方の違いについても多少の考察を述べさせていただきました。
 
 この他、昨年から公開されている映画「タケオ〜ダウン症ドラマーの物語」、ダウン症情報サイト「DS21.info」の事例もあわせて取り上げました。「タケオ」については、先日である常田高志氏に直接お会いできたこともあり、そこで伺ったお話を中心に、映画のエピソードや主人公である新倉壮朗氏の活動についてご紹介しました。
 
 現在、ダウン症者あるいはその周辺の人たちが情報発信を自ら積極的に行っているという例は、様々な場面で見つけることができます。今回取り上げた事例を受けて、私たち自身がどのような形で情報発信をしていけばいいのか、そのことを今後の課題として取り組んでいきたいと考えています。(北沢地域:A.)
 
 さて次回の父親会のテーマは「ボランティアの受け皿づくり」です。昨年から多数の方々がボランティアとして会のイベントに参加されています。ダウン症児・者と時間と場所を共有することによって、楽しみながらお互いの理解が深まっているようです。皆さんと活発な意見交換をさせて頂きたいと考えています。
 
日時:6月2日(土) 勉強会 15:00〜17:00、親睦会 17:30〜
場所:世田谷区総合福祉センター 3階 和室
親睦会:未定(決定次第参加者に連絡)
※ご参加頂ける方は、5月30日(水)までにご連絡下さい。

2012/04/21    「就労勉強会」を開催しました!
 4月21日(土)上北沢区民センターで「就労勉強会」を開催し、12家族13名が参加しました。年齢別の内訳はティーンズ2家族、キッズ5家族、ミルキー5家族、就労が間近なティーンズにとっては基礎のおさらい、まだ少し時間に有るキッズ・ミルキーにとっては、大枠を学び将来に備える場になったものと思います。
 
 同日は世田谷区保健福祉部 障害者地域生活課 障害者就労支援担当より3名(内1名は前任者)にお越し頂き、国の仕組みから世田谷区の概況まで、大まかな仕組みや流れについてご講義頂きました。まだあまり就労に明るくない世代にも大変分かりやすく、また随時質問をお受け頂きながら、とても丁寧にご対応頂きました。
 
以下に参加者からのコメントを抜粋しご紹介します。
 
・とてもよく分かりました。小さい子の親でも是非知っておくべきだと思う。不安感が減るのでは。
 
・時間が短く感じるほど内容が濃かった。もっとゆっくりお聞きしたかった。
 
・ご説明分かりやすかったですし、気持ちが伝わってきて嬉しかったです。
 
・行政が就労に関してここまでバックアップして下さっているとは初めて知り、大変勉強になりました。
 
・特別支援学校卒業以後の流れがよく分かりました。
 
・就労について、漠然としたイメージしかなかったのが、今日の勉強会に参加することで随分はっきりと分かるようになった。大枠・基本が分かったので具体的に自分の子どもの就労について考えて行きたいと思います。
 
・就労に関する知識ゼロの参加者も分かりやすい講義だった。参加した私にあったレベル・内容でよく分かり、参加の意味がとても有って良かった。
 
・今回のパターンと、会内の就労実績・体験を聞く機会が隔年であると良いと思います。
 
・特別支援学校が就職に有意義なことは分かる。只どちらに行ったほうが本人にとって幸せなのかは検討したい。
 
今後もこの様な機会を会として継続できると良いものと思いました。
 
 
2012/03/17    父親会活動報告とお知らせ
 3月17日(土)代々木公園で自転車練習会&ピクニックを行う予定でしたが、残念ながら雨のため中止になりました。お申し込み頂いた5家族の皆様、ありがとうございました。またお忙しい中準備を進めて下さった幹事の皆様、お疲れ様でした。
 
 さて次回のテーマは、北沢地域Aさんによる「メディアの中のダウン症者」です。近年はダウン症者の社会進出に伴い、テレビや広告に露出する機会も増えて来ました。そんな彼らの活躍や、それにスポットを当てるメディアの動向について、日頃よりお仕事で広告に関わられているAさんの視点で考察して頂きます。
 
 またこの日はもう一つ会としてイベントを組みます。題して「就労勉強会」です。ふたばの会では毎年就学相談会を実施しておりますが、今まで就労に関しては同様の場が有りませんでした。また自分で情報を探していて感じたのですが、現行法やそれを基に各自治体で整備されている基本的な仕組み、言わば「大枠」を学ぶ機会が中々見当たりません。ただもしこの様な機会が有れば、就労を間近控えているジャンプジャンプ・ティーンズの世代があらためて基礎をおさらい出来るばかりか、就職を暫く先に控えたキッズ・ミルキー世代に取っても、将来設計のイメージづくりやその準備に必ずや役立つに違い有りません。
 
 そんな中、先般世田谷区の障害者就労支援担当の方と知り合う機会を得ました。前述の様な学びの場が欲しい旨、率直にご相談申し上げた所、当会からの「お招きが有ればいつでも説明に上がります」とのありがたいお返事を頂戴しました。
 
 よって次回の父親会は、上記に恒例の親睦会を加えた三部構成で行います。両テーマに関心をお持ちの方、また親睦会を楽しみにして頂いている方、どうぞ奮ってご参加下さい。
 
日時 : 4月21日(土)
  13:00〜 ふたばの会「就労勉強会」
  ※世田谷区より講師をお招きし現行法の仕組みおよび区の概況を学びます。
  15:00〜 父親会勉強会「メディアの中のダウン症者」
  17:30〜 親睦会(上北沢駅近辺、場所は決定次第ご連絡)
場所 : 上北沢区民センター
    (世田谷区上北沢3−8−9、京王線上北沢駅南口徒歩3分)
申込期限 :4月18日(水)。勉強会は会場の都合で先着15名とさせて頂きます。
 

2012/02/18    父親会活動報告とお知らせ
 2月18日(土)松原地区会館で「O.さんを囲う茶話会」を行い、お子さん含み8家族13名の方にご参加頂き、O.さんに、娘さんを育てるに当たって今までのご苦労、現在の生活、そして今後の考えなどざっくばらんにお話頂きました。
 
 娘さんは小学校・中学校と地元の公立校(普通級)に進み、高校は通信制サポート高校(本校は長野県にあり代々木の高校に通学して単位が取れる)に通われ、現在は八王子の大学に通われています。そして統合教育の環境下で、漢字検定3級を取得や高校3年生時には学級委員をされるなどご活躍されています。
 
 「とにかく褒めて育てる」「発語の促進は本の読み聞かせが良い」「何か一つその子に合ったものを見つけてやる」「気を抜く時間、本人がリラックスする時間“ダウンタイム”を持つ」「どの進学(就学)先が良いかは人それぞれ」「(その延長として)大学進学も一つの自然な選択肢」などのお話を伺うことが出来ました。そして最後には、参加者それぞれからの質問に丁寧にお答え頂き、気がつけばあっという間に終了時間がオーバーしている、そんな価値有る世代間交流の場となりました。O.さん、ありがとうございました!
 
 さて次回の父親会は、新企画「自転車練習会&ピクニック」です!6年間行われた自転車教室の運営ノウハウを学びにJDSを訪問するなど、準備は着々と進行中。みんなでやれば怖くない!ティーンズ・ジャンプジャンプ世代の皆さま、この機会に是非奮ってご参加下さい。
 また中央広場でピクニック大会を同時開催。13時過ぎにはシークレットゲストも登場予定。ミルキー・キッズ世代の皆さまも是非お越し下さい。
 
 日時 : 3月17日(土)10時半〜14時。 (自転車練習は11〜13時)
 集合場所 : 代々木公園中央広場
 申込期限(自転車練習会のみ): 3月7日(水)先着15名まで(お子さんの人数)
 
※親子ペアでご参加頂き、親御さんには他のお子さんの補助をして頂きます。
※自転車練習会参加者には、3月10日前後に「参加者のしおり」をお配りします。
※JDSのアドバイスによると、習得が目的の場合はティーンズ以上、
 慣れ親しむことが目的で有ればキッズ以上が良いであろうとのことでした。
※サイクリングセンターの施設利用料は個々にお支払い頂きます。
 愛の手帳による割引あり。マイ自転車持ち込み可。
※ピクニック参加者は、お好きな時間にお立ち寄り頂ければ結構です。
 
 
2012/01/21    2012年 父親会勉強会開催年間スケジュール
キックオフ 1/21(土) 活動方針・年間日程
     今年の活動方針を討議し、年間日程に落とし込む所までを話し合います。
第一回 2/18(土) O.さんを囲む会
     茶話会形式で、北沢地域O.さんのお話を伺う会です。
第二回 3/17(土) 自転車練習会
     都内の公園で自転車の練習をし、その習得を目指します!
第三回 4/21(土) メディアへの露出(仮)
     最近メディアで取り上げられる機会も増えた、ダウン症児・者の露出に
     ついて考察します。
第四回 5/19(土) ボランティアの受け皿づくり
     会を訪れるボランティアたちの在るべき受け皿について考察します。
第五回 6/23(土) 行政への要望(仮)
     毎年恒例!?会から行政へ提出する要望について考察します。
第六回 7/21(土) グループホームの設立
     世田谷区にグループホームを設立する際の詳細な手順を考察します。
第七回 8/25(土) 多摩川花火鑑賞
     昨年好評だった、多摩川の花火鑑賞を今年も行います!
第八回 9/1(土)〜2(日)キャンプ&バーベキュー
     天候に打ち勝つ対策も織り込み、今年こそは企画の実現を目指します!
第九回 10/20(土) 工作ワークショップ(仮)
     ふたばの会のアートディレクターによる大人も子供も楽しめるW/Sです。
第十回 11/17(土) 就労について(仮)
     父親会の鉄板ネタ。皆で就労について学び合う会です。
忘年会  未定   今年一年を振り返り、称え合いましょう。
 
 

2012/01/21    父親会活動報告とお知らせ
 1月21日(土)に世田谷区総合福祉センターで本年のキックオフミーティングを行い、向こう一年間の運営方針、活動日程、幹事及びテーマといった大枠を決定しました。
 
 昨年の成功要因である、幹事が一話完結型で各回を運営する方式は継続しながら、今年は「勉強会」の縛りを外し、野外での運動やレクリエーション、はたまた工作のワークショップなど、幹事自身が得意分野、或いは興味関心のある分野から広くテーマを選定した結果、バラエティー溢れるスケジュールとなりました。詳細は会報に添付されている活動日程表をご参照。2年目を迎え更にパワーアップした父親会に、今後もご期待下さい。
 
 尚、当日埋まりきらなかった副幹事および忘年会幹事のポストは、当日参加できなかった父親会のメンバーや、今後新たに加入されるメンバーに打診することとし、当日は無理に割り付けを行いませんでした。皆さんの立候補をお待ちしております!
 
 そして打ち合わせ終了後は、梅ケ丘の「美登利寿司本店」に場所を移してお楽しみの新年会。お母様方や子どもたちも加わり13家族35名が集う、美味しく賑やかな宴となりました。
 
 さて次回の父親会はふたばの会の元祖イクメンこと、北沢地域のO.さんをお招きし茶話会を行います。その名もズバリ「O.さんを囲む会」です!今年二十歳になる娘さんを育てられるに当たり、今までにされて来たことや、今直面している課題など、ざっくばらんにお話し頂きたいと思います。皆さん奮ってご参加下さい。
 
 日時 2月18日(土) 茶話会15:00〜17:00 親睦会17:30〜
 会場 松原地区会館(東京都世田谷区松原5-17-6) 1階第2会議室
   ※東急世田谷線「松原駅」下車 徒歩10分
 親睦会 未定(決定次第参加者に連絡)
※ご参加頂ける方は、2月16日(水)までにご連絡下さい。
 
 
2011/12/10    父親会忘年会のご報告
 12/10(土)下北沢北口の居酒屋「うぶ」で父親会忘年会を行いました。
 参加者は7家族を含む大人16名+こども11名で、お店貸切にて「家族飲み」で開始となりました。
 下北らしい雑多な感じのお店でしたが、土間を挟んでのお座敷とテーブル席の変則貸切で、土間を横断して行き来するお子様方のハシャギぶりにお店の方も少しばかり苦笑い?
 関西系お総菜は安価かつ美味しく、大人も席を入れ替わり立ち替わりで、あっという間の2時間でした。今年は家族参加イベントが2つともながれてしまったのもあり、家族飲みと手を広げてしまいましたが、これはこれでアリかなと思わせる盛況振りでした。
 
 
2011/11/19    第9回父親会活動のご報告とお知らせ
 今回は「就労」をテーマに、11月19日(土)世田谷区立総合福祉センターで行いました。「知的障がい者の就労に関する現状」や、「医療面からのアプローチ」についてそれぞれ説明を行いました。また具体的事例として「富士電機の特例子会社」のご紹介もありました。
 
 「就労に関する現状」では、障がい者・知的障がい者の就労の実績を数値で捉えてみました。「一般」への就労では、関連する法律(制度)の改善もあり障害者全体での雇用は伸びている現状はありつつも、身体など他の障がい者との差異や、中小企業・事業所では障がい者の雇用率が余り伸びていないなどの課題が見えました。特に知的障がい者の就労に関しては、特別支援学校の役割が大きく、特に一般企業の就労では様々な有利な点があることを確認できました。
 またハローワークや就労支援機関からは、就労に必要な要素として社会性・身辺自立のほか、本人の就労意識の醸成が重要との知見も得ることが出来ました。作業所に就労するケースも勿論多く(むしろそちらが大半)多くの課題を抱えている現状もありますが、障がい者への受容性など利点がある等の意見も多く出されて、「本人に合った選択」という点で大いに参考になる機会になりました。
 
 ダウン症候群を持つ患者の寿命は60歳に達します.ダウン症候群を持つ子供が親よりも長生きする時代です。ダウン症候群を持つ患者の通園・通学に関して、幼児期は約半数が保育所に通い、残りの半数が幼稚園に通っています。小学校は普通級が約半数、その他が特別支援学級、特別支援学校に通っています。中学校では普通級が約10%で、特別支援学級が約半数となります。
 ダウン症候群を持つ患者の就労場所は、通所施設が約半数と最も多く、次いで一般企業、通所更生施設の順でとなっています。就労に関しては、今まで言われてきた金銭的な問題や仕事の継続にいたるまで、幅広く問題が山積しています。かかりつけ医については小児科、内科、耳鼻科、眼科で、思春期以降、小児科から内科へと比較的スムーズに移行しているようです。ダウン症候群を持つ患者さんの寿命が伸びた現在は、個々それぞれが、その場その場で思案し、自分自身で選択できるようになる必要があります。
 
 さて次回の父親会は、向こう一年の活動方針と年間スケジュールを討議・決定するとても大切な集いとなります。会合後には一年の英気を養う意味も兼ね、新年会を行いますので、ご家族でお誘い合わせの上、奮ってご参加下さい。
 
 1月21日(土)  15〜17時 勉強会 福祉センター 3階研修室にて
            18時〜   新年会 美登利寿司 梅ケ丘本店にて
※1月18日(水)までにお申し込み下さい。
 
2011/10/22    第8回父親会活動のご報告とお知らせ
 今回は「海外の障害児教育事情」をテーマに、10月22日(土)粕谷区民センターで行いました。香港で生まれシンガポールの小学校に通うまでの経験を伝えることで、日本の障害児教育の長所や短所を明らかにできると考え本テーマを選びました。
 
 振り返れば、初めての海外生活、落ち着く間もなく迎えた初めての出産。生まれた翌日に、香港の医師にダウン症と告げられた時から、一つずつ壁を乗り越えてきましたが、親の心配をよそに我が子はすくすくと育っています。海外で子どもを育てるのは、言葉や医療事情の違いもあり大変です。ましてダウン症児となればもっと大変なのでは、と思われるかもしれませんが、生まれた場所が香港であったのは幸運でした。
 
 それは、専任のソーシャルワーカーが相談窓口となり、今後の療育カリキュラムや幼稚園の選択まで全てサポートする体制があったからです。しかも、障害児にはこの道しかない、という後ろ向きのサポートではなく、ダウン症を一つの個性としてとらえ、子どもの人生を切り拓こうという前向きな姿勢を感じさせるものでした。日本にもソーシャルワーカーがいますが、窓口が一本化されていない、生まれた直後の不安が募る中、先の道筋を示してくれるのは安心する、との意見がありました。
 
 香港の療育は生後6カ月の週一回のPT(理学療法)から始まり、1歳からはOT(作業療法)が加わりました。療育は専門の先生による個人レッスンで、半期毎に設定した個人教育プログラム(IEP)に基づき、療育が進められます。IEPでは20項目にわたり、最終目標、短期目標、訓練方法が明示され、半年後に成果や今後の方針など親へのフィードバックがあります。日本でも同様のカリキュラムが存在しますが、親に目標や成果が明示されていないので香港のやり方が参考になるとの意見がある一方、カリキュラムを明示されると却ってプレッシャーになるという意見もありました。
 
 海外の経験談が中心で必ずしも参考になるものばかりではありませんでしたが、障害児教育に対する考え方の違いについて、活発に意見を交換することができ、有意義な機会となりました。
 
 さて次回の父親会は「就労」をテーマにお話し頂きます。そして今年最後の勉強会ということで、後半には本年の総括と来年の在るべき姿について参加者間で討議を行いますので、皆さま奮ってご参加下さい。
 
 日時:11月19日(土) 勉強会15:00〜17:00 親睦会17:30〜
 場所:世田谷区総合福祉センター 3階 共同作業室
※11月6日(水)までにご連絡下さい。
 
2011/09/16    第7回父親会活動のご報告とお知らせ
7回目・勉強会のテーマ 「幼稚園・保育園への進学」
日時:平成23年9月16日(土)15:00〜17:00
場所:上馬地区会館、第二会議室にて
 
 第7回目のテーマは「幼稚園・保育園の進学」。生まれたときからの不安や葛藤から一段落したあと、このような題目が浮かびました。さてこの子どもたちのこれからに、何か適切なかかわり方、環境があるのだろうかと漠然と考えていました。わが子は日々ゆっくりではありますが、少しずつ成長しています。この子たちが一歩一歩確実に成長するための大切な時期を過ごす幼稚園・保育園について、個人の経験と父親会の皆様からのお話を参考にして次のような視点で考察しました。
 1.「幼稚園・保育園の相違点」
 2.「プレ保育園の意味」
 3.「ダウン症児の特性を生かす」 
 4.「保育園の入園に関して」
 5.「保育園の子どもたちの実例」
 
 ダウン症の子供たちには0歳からの早期療育が可能になり、生まれてからすぐにさまざまな、そしてひとりひとりに合った指導形態がとれるようになりました。保育士、理学療法士、作業療法士、言語療法士のアドバイスなどもお子さんの成長によい影響を与えることが可能です。またプレ保育園として子どもたちが通うことのできる通園施設、母子いっしょに療育を受ける世田谷区総合福祉センターや、とりわけ文京区の「ひよこ教室」の例をあげて、その教育の特長をご紹介しました。この小さな教室の「母子分離」や「統合教育」などの方針は子どもたちの特性を考慮し生かしたものではないかと思われます。まず少しの時間、家庭から離れて集団生活に慣れさせるという経験も大きな影響があるのではとのご意見も聞かれました。
 
 入学後は、もちろん健常児のなかで園生活を送るとなれば、援助が必要な子どもたちがことばの問題や食事、トイレ、着脱、活動など困難に直面する場面で、我慢強く、しかしストレスを抱えてしまうことも多々あると思います。すでに経験されているお父さんから事前見学して子どもに対して温かい対応ができる園であるかどうか見極めることが大切、とのご意見もありました。教育的な幼稚園に入るべきなのか、保育園のなかで生活全体として子どもを育ててもらうのがよいのか、お子様の特性を見ながら、皆様それぞれに真剣に、そして慎重に検討されている様子が伝わってきました。
 
 さらに実際、障がいのある子どもには特別に配慮する制度はあるものの、わが子が入園した後、園が子どもたちにどう向き合っているのか、子どもたちは実際どんな思いで過ごしているのかなど、お父様方の心配は尽きないものでした。
 
 参加いただいたお母様方にはかなり自明の内容だったかと思いますが、父親間の情報提供として、お互いのいろいろな経験を知り、父親目線からのご意見、考えを活発に交換することができました。
近くの「和民」に場所を移しての交流では、ご参加のお母様方は別室で女子会を開催。お父様方はお互いの近況など伺いながらあっという間に時間が過ぎ、9月の残暑の中の宴は名残惜しいお開きとなりました。(北沢地域 A.)
 
次回8回父親会 「海外の障害者教育事情」
日時:10月22日(土) 勉強会 15:00〜17:00 親睦会 17:30〜19:30
※会場は別途ご連絡
*勉強会、親睦会のみでも参加できます。お母様方もぜひ。多くの皆様のご参加お待ちしています。


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