この夏休み、お子さんは毎日をどのように過ごしましたか
−アンケート結果報告−
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I.概要
ふたばの会では、特別な支援を必要とする中高生の、長期休暇中の居場所に関して、世田谷区と相談をしています。話し合いを進める上からも、では実際に、ふたばの会の子どもたちは今年の夏休みをどのように過ごしたのか、把握するためにアンケート調査を実施しました。
- 調査期間
2006年10月
- 調査方法
ふたばの会会員のうち小学生から高校生のお子さんを対象に、「この夏休み、お子さんは毎日をどのように過ごしましたか」アンケートを配布し回答結果を集計しました。
- 備考
本調査結果はアンケートの回答に基づく集計結果であり、必ずしもふたばの会会員の現状を全て反映していることを保証するものではありません。
II.プロフィール
- 回答数
27名(回収率:62.7%)
- 通っている学校
高等学校:3名(養護学校)
中学校 :9名(普通学級:5名、心障学級:4名)
小学校 :15名(普通学級:8名、心障学級:5名、養護学校:2名)
- 兄弟について
ひとりっこ:9名
- 母親の就労状況
専業主婦:15名
1日6時間/週4日以上:6名
不定期勤務他:6名
III.結果総括
- 夏休みの過ごし方については、兄弟の有無、母親の就労状況による違いはほとんど見られませんでした。家で一日ただ過ごすということがないよう工夫が見えます。BOPやプレイ&リズム希望が丘などが積極的に利用されていました。公文やスイミング等習い事に通わせているというのも多くありました。
- 平日、家で過ごす時は、ほとんどの人が母親と一緒と答えていました。兄弟だけで、というケースがどのくらいあるか知りたかったのですが、設問が悪く把握できませんでした。
- 母親が就労している家庭では父親と一緒、ヘルパーさんとという方もいます。
- 平日、家で過ごす時は、予想通りテレビを見るというのが一番多かったです。ただ、視聴時間は平均して2〜3時間とそれほど多くないという印象です。ただし、ほとんど家で過ごしたと答えた子の平均視聴時間は4時間と、多くなる傾向が見られました。
- 夏休みなどの長期期間中、ダウン症等の子どもたちが過ごす場所があったら利用したいですか、という設問には25名が利用したいと答えています。
- 利用時間・回数については、兄弟の有無や母親の就労状況による違いはほとんどなく、平均して一日4〜5時間・週2〜3日くらいの利用を希望しています。ただし、一日7時間以上・週4日以上と答えた方は全員母親就労家庭でした。
- ほとんどの人が有料でも良いと答えています。(平均:一日約2,200円)
- 求めることとして、安全であることは当然として、家から近いことを多くの人が挙げました。ひとりで通える、通いやすいを重視していると感じます。他に多かったのは、仲間がいることと、プレイパートナーのキャリア。単に時間を過ごす場所ではなく、子ども同士の交流や社会性を育む場所であってほしいという思いが窺われました。
- ひとりで留守番をさせていますか、という設問では、小学生から中学生と年齢が上がっていくにつれ、ひとりで留守番できるという回答が増えます。子どもは結構くつろいで過ごしているようで、小学生でも1・2時間なら心配ないという回答が多かったです。が、長時間となると中学生でもやはり心配との声が。心配なことで多かったのは、社会情勢を反映して電話、来訪者への対応と、火の始末でした。大地震等の災害発生時の対応も大変気になります。それでも高校生になると店番をしたり、留守中に家事手伝いをしたりできるようです。
以上
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