目黒区児童館の取り組み「あそびのつどい」のご紹介
北沢地域 F.

 皆さんこんにちは。我が家には特別支援学校小学部2年生の長男と小学1年生の二男がおります。昨年の11月に世田谷区から目黒区へ転居しました。

 世田谷区に住んでいた頃は近くに児童館がなくほとんど利用する機会がなかったのですが、二男が通う学校のすぐ近くにある児童館へ「ランドセル来館」(世田谷区でいう「ぼっぷ」に似ているのですが、学童の待機児童をださない事を目指して目黒区の児童館で行われている事業です。)の手続きをするために長男・二男・私の3人で訪れました。その際、長男がどのように児童館を利用できるのかお伺いし、「あそびのつどい」を知ることとなりました。

目黒区児童館で行われている「あそびのつどい」って?
  • 障がいを持つ子も持たない子も、共に成長しあう場。
  • 地域で生活する障がい児が日常的に来館し、健常児と育ちあうきっかけの場。
  • 多くのお友だちと遊び、様々な経験をし、障がいについて理解を深め、お互いの良いところを認め合っていけるよう行われています。
  • 職員と保護者が子どもを育てる視点で話し合いをもち、必要に応じてコーディネーターのアドバイスを受けられる体制ができています。
  • 保護者の懇談の場では児童館の利用の要望や、子どもへの指導のあり方や声のかけ方などについても意見交流ができるようになっています。
  • 目黒区の児童館全館の統一事業です。(名称・内容・開催回数・日時は各館により異なります。)
あそびのつどい」ヒストリー
 当時は、障がいを持つ子と保護者は、自分たちの生活する地域が安心できる遊び場や居場所となることを求めて、健常児を含めた子ども同士の交流ができる場所と機会を望んでいるが、現実には放課後のほとんどを「保護者と家の中で」過ごしている実態があり、昭和62年度(1987年)に、目黒区の学童保育クラブを卒所した障がいを持つ子どもたちを中心に、児童館を放課後の居場所にできるようにと始められたのが「あそびのつどい」でした。
 発足当初から、学童保育クラブの卒所児だけでなく地域の障がいをもつ子とその保護者の参加を得て、試行錯誤しながらスタートしました。

あそびのつどい」に参加して
 長男が通っている児童館では今年度はおおむね月1回30分〜1時間ほど行われています。内容は、教育番組系の体操2・3曲に始まり、体を使いながら遊ぶじゃんけんゲームや新聞プール・巨大プレイバルーンなどで、必ず盛り込まれているのが自己紹介です。
 長男はコミュニケーションをとるのが苦手な子ですが、長男ができる遊びや好きな遊びを一緒に考えて、また参加する健常の子どもたちが一緒に楽しめて、参加したくなるような遊びを提案していただいています。長男も自然と輪の中にいて、皆と同じ気持ちで楽しめている様に見えます。小さな声ですが、皆の前で自己紹介もできるようになりました☆

 親としては、毎回、参加してくれる子どもはいるかな?参加する子ども皆が楽しめるかな?と始まるまでどきまぎしているのですが、終わってみると子どもたちも楽しそうで「もう一回!」の声が上がることも。私もいつの間にかへんな力は抜けて心から楽しんでいます♪

 障害児対応事業「あそびのつどい」は目黒区独自のものですが、世田谷区の児童館でも楽しく参加できる企画がいろいろあると思います。皆さんも児童館へ足を運んでみて下さい!



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