ジャンプジャンプ合宿・再会と出会い
烏山地域 I .

 息子はまもなく高校卒業の18歳。
 箱根合宿、多摩動物園遠足や江の島水族館など思い出深いティーンズ世代ともお別れです。 過日、親子で一足先にジャンプ・ジャンプデビューを代々木オリンピックセンターの合宿で果たしました。初顔合わせの際、息子は「今日はジャンプだ。」と、緊張気味でしたが、実は私は千葉から参加された男性の南さんに目が釘づけでした。というのも、勿論南さんはJDSの広報誌でも紹介があったように、空手で黒帯をとられた方というのは存じ上げていたのですが、実際にお会いして、優しい笑顔を見た瞬間、「あ、あの時のお兄さん!」と、18年前の記憶が一瞬にしてよみがえってきたからです。

 息子を生後間もなく病院に連れて行こうと電車に乗っていた時、ふと気がつくと私の前にお母さんとお兄さんが座っていたのですが、目があった瞬間私の不安感を吸いとってくれるような笑顔で席を立って私たちの両隣に座ってくれたのです。
 そして、3駅間位の短い時間でしたが、お兄さんは息子をのぞきこんでは「いい子だね、元気に育つよ。」と言ってくれ、お母様は、ダウン症の赤ちゃんの育ちについて話してくれ息子さんが今生き生きと仕事について働いている事やスポーツや余暇を楽しんで過ごしている事なども話してくださったのです。

 別れ際「僕は、これから代々木に空手をしに行くから!」と手を振って電車を降りて行った笑顔と、南さんの笑顔が18年の時を超えて記憶の一片がジグソーパズルのようにピッタリ 一致したのです。私は直樹を育ててきた18年間、幾度となく元気に働きスポーツを楽しむお兄さんを思い出しては励みにしてきたのでした。今、まさにあの時の南さんの年頃になって息子も学校や仕事やスポーツを楽しんでいます。今、改めて声をかけて下さって「ありがとうございました」とお伝えしたいとおもいます。今回一緒に参加した、兄もまた、一晩南さんとじっくりお話をさせて頂いて有意義な時だったと言っています。
 点と点が線で結ばれたような不思議な感動の再会と出会いのときでした。

 ふたばの会でもこうした出会いがこれまでも、これからも、育まれるのでしょうね。


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