2011/07/16 第6回父親会活動のご報告とお知らせ
去る7月16日(土)15時〜17時 経堂地区会館 第3会議室にて、「特別支援教育の現状と課題」をテーマに、期待と不安の入り交るお子さんの「就学」について、また2007年から実施されている「特別支援教育の現状と課題」について皆で学び合いました。 先ずは歴史から。現在、学校教育においてインクルーシブ教育が求められる中、日本では富国強兵の理念の下、障害を抱える子どもたちは「就学猶予・免除」として合法的に学校から排除され、すべての児童生徒の完全就学には、戦後30年という月日が必要でした。 そして近年は、これまでの障害児教育(医学モデル)から特別な教育的ニーズ(社会モデル)への転換が図られることで、特別支援教育は、障害児のみならず、通常の学級に在籍する発達障害やその他の様々な困り感を抱えるすべての子どもたちへ、必要な支援を講じていくことが取り組まれている一方で、「個別の力を伸ばすこと」に重点を置くあまり、子ども同士の関わりを遮ってしまうことが懸念されたり、また自治体等によってノーマライゼーションの理念に基づく「就学相談」「交流及び共同学習」のあり方も、その実態は格差が生じているのが現状です。 現在は、WHOの国際生活機能分類(ICF-CY)による新しい障害観によって、学校や授業、社会全体をすべての人に必要なデザインをしていく「ユニバーサルデザイン」の必要性が指摘されています。それは、「一人ひとりみんなちがっていていい」という人権尊重の理念や障害を抱える人々を学校や社会全体が包括することに繋がっていくのではないか、そして就学から就労という社会的自立にむけて、子どもの状態像から就学時にその子に身に付けたい力は何かを見極めることが大切ではないか、との意見が示されました。 さて次回の父親会は以下の要領で開催を予定しております。皆様奮ってご参加のほど宜しくお願いします。 第7回父親会 勉強会「幼稚園・保育園への進学」 日時:平成23年9月17日(土)、勉強会15-17時、親睦会17時半〜。 会場:決定次第別途ご連絡。 ※勉強会・親睦会のみでも参加できます。お母様方も是非お気軽にご参加下さい。
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